【自分】足し算ができなくなった話

 【】のタグ付け、後で検索するとき楽なんだよね。

 それはそうと。
 今回はいろんな膿が溜まって、足し算ができなくなるまで生活能力がなくなった話をします。
 ある日、財布の中身を数えようとしたら……数えらんねーの。何言ってんのかわからないかもしれんが

1000円札 3枚
500円玉 2枚

合計いくら?

 って問題が頭の中で処理できなくなった。いきなりそうなったのではなくて、そこまで落ちていった。
 このブログも「俺ってちゃんと文章書けるだけの思考能力残ってるのか?」という疑問から始まってます。


 元をたどれば……自覚したのは大学の4年ぐらいの時かな。今までより自分が遅くなっていくような感覚があった。クロックダウンだ。現実の知覚に対して、今までと同じ速度で反応できていないような……うっすらとした自覚。日常生活に支障は出てなかったけど、ワンテンポ遅れている不快感に苛まれた。身の回りのことがいつも通りにできなくなった。

 すごく曖昧な書き方をしたけど、個人的には「あの出来事が原因だよな~」って”当たり”はつけてる。はっきり書かないのはこのブログを一応全世界に公開してるからだ。俺の身バレは自業自得だが他に迷惑かかるといかんし。すごくストレスのかかる出来事があったと思って頂ければ幸い。

 前置きが長くなった。

 大学時代からストレスのかかることが多くて。そんなのテキトーに発散させちまえばいいものを、俺は全部自分で背負おうとしてたんだなこれが。人に迷惑をかけちゃいかんとか、弱音を吐くのはかっこ悪いとか、そんなポリシーが深層心理にあった。
 仲の良い親友を亡くしてしまったのもひとつの誘因だ。元々本音を話すタイプではなかったので、完全にストレス借金箱と化した。

 借金には複利がついて、指数関数的に膨らんでいった。なにせこの借金、返すチャンスがないのだ。大学を卒業するころには、外界と自分の意識が曇りガラスで隔てられているような鈍い知覚になった。10分前にやろうとしている事をよく忘れるようになった。ひどく惨めな気分だったように思う。ただ、当時は自分の感情に対してひどく鈍感になっていたので「何も感じていない」と脳は信号を出し続けた。

 良くないことは続くもので、就職したところも諸事情により辞めることになり、無一文になり、ホームレスになるという3連コンボを達成した。長くなるので省略するが、着実に借金は増えていった。

 いくら負債があろうが、働かないと生きていけないので日雇いで働く。

 働く。

 働く。

 働き続ける。

 特に壮大なオチはない。俺はジワジワと自分を殺していった。ウロボロスである。借金に気づかないフリをしていたら、冒頭申し上げた「足し算ができなくなる」状態になった。
 他にも地図が全く読めなくなるとか、書類を書くのひどい時間かけるとか、最後にはメシ食えなくなって自滅した。自滅してよかった。行き着く先は死に近いものだっただろうから、コケて命拾いした。

 少し脱線するが、恋人と別れたとき、家族と死別したときなど、強いショックを受けると、脳がその出来事を処理できず、周りから見るとボーッとしているような状態……わかるだろうか?
 それがずっと続いている状態が、俺が足し算できなくなった状態だ。脳に強い負荷をかけすぎて、周りへの対処が鈍くなる。


 これを挫折と捉えるなら、現在はこうなったことに感謝している。若いときに大きな挫折に出会えてよかった。人間関係にも支障があった。自分も含めいろんなものが壊れた。あとはもう大きな犯罪を犯すぐらいしか挫折するものが残っていない。何もないので、自分の好きなことがやれる。
 こういう感想を抱けるようになるまで、長い時間がかかった。

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