【書評】世間様は神様です【武士道】



 『武士道』読んだ。旧5000円札の新渡戸稲造さんが「日本って宗教ないのにどうやって道徳教えてるの?」と外国人に聞かれたときにハッと思い立って書いた本なんだそーだ。

 宗教って、誰かからの手紙?というか忠告のような形態をとってる。自分(人間)が言うと角がたつようなことを「なんか全知全能のすごい存在がこんなこと言ってたよ」って伝えれば、へーそうなのかと納得する。これを諸外国のみなさんは道徳教育として利用したわけですな。

 どうでもいいけど「正しいセックスってどんなの?」の質問に困って正常位を開発したキリスト教を俺は許さない。バックが好きだからだ。後背位こそ正常位。本当にどうでもよかった。

 「神様が見てるから悪いことするなよ」って部分を「世間様がみてるから悪いことするなよ」に置き換えると日本になる。 他国の人々が神様に監視役を依頼したように、日本人は教育を受けた周りの人間にゆだねた。教育のレベルが高かったから「武士道」なんてシステムが機能したんだと思う。

 武士道は「徳」を集めるゲームだ。いきなりこんなこと言うと天国の稲造さんに怒られそうだが兎にも角にも「徳」をたくさん集めるといいことが起きる。以下の条件を満たすと「徳」が発生する。

仁:優しい心を持とう
義:誰かのための判断ができるようになろう
勇:怖いけど行動しよう
礼:より良く伝えよう
誠:一貫性を持とう

 徳を集めると何が起きるか?賞がもらえます。

名誉賞:あんたは何かのために頑張ったで賞
忠義賞:あんたは誰かのために頑張ったで賞

 賞をもらえると何が起きるのか?周りから認められて、家族が安定した生活を送れるようになります。ひょっとしたら子孫も大丈夫かもしれません。

 武士道の画期的なところは、道徳の判断を市民にまかせて、それを通貨のように流通させて「良いことした人は報われるよ」って道徳教育で一番伝えづらいところを現実の”コネ”を使って理解し易くしたところだと思います。もちろん、昔のことなんで大いに想像が入ってますが。

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