友情は一方的なものだ

 ブログ書いてると、テーマも内容も、どうしても自分に不利になるようなことを無意識に避けちゃう傾向があるので、たまには自分が悪者の話でも書こうと思う。

 どうやら俺には小学校からの友人がいた。仮にA君としよう。

 「どうやら」と変な日本語を使ったのは、俺がA君を友人と認識したのが高校に入ってからだったからだ。

 高校時代は髪がオレンジ色のソフトモヒカンで、周りにエロゲを布教し続けるおめでたい人間だった。なんかノリで地元の不良に喧嘩売ってたりしてた(だが腕力がないのでボコボコにされる)。ちょっとおかしい学生だったかもしれないが、楽しくてしょーがねー時期だった。そういう「楽しいオーラ」みたいなものは伝染するもので、いろんな友人ができた。その時にA君と仲良くなった。


「エロゲ超おもしろいから!おもしろいからエロゲ!」

A君
「いやwwやらないからwwww」

 彼は音楽が好きなリア充だったので、趣味は全く違っていた。でも予定が咬み合っていたのでよく遊んでいた。
 学校違ってたのにつるんでいた点から見ると、仲が良かったと判断してもいいはず。

 だが、「1回しか会わなかったとしてもお互いを尊敬できて本音を話せちゃうのが友人」って判断基準があって、なんじゃそりゃ友人のハードル高すぎじゃねとは自分でも思うのだが、その代わり友人に割くエネルギーがかなり大きかったりするので、等価交換的にそういうことになってる。
 長くなった。んで、A君とはお互いの本音を尊重するんだけど、根本の部分で相容れなさを感じていた。確かに遊んだ回数は多かったが「行けたら行く」感じの友人で、それ以上ではなかった。

 高校のある日、A君のお誘いがめんどくさくなって積極的に音信不通になる。それは俺が抱える彼女とか家とか学校とかの問題が重なりすぎて「それどころじゃねー」とパンクした感じ。解決手段として音信不通を選んだ。

 時は流れる。

 大学も後半戦に入ったある日、なんかミクシィで知らない人からメッセージ来たかと思ったらA君だった。「IBI君との日々はいい思い出だよ」とか書いてあった気がする。
 もう何年も疎遠になっていたので、「あー忘れてたけどA君と仲よかったような気がするなー」と記憶修正し、花見ついでに会うことになった。

 A君は本当に相手を尊重する人間で「僕にとってIBI君は特別な存在だから」みたいなことを言われた気がする。こういうことを言える人間はなかなかいない。俺はなんだか恥ずかしい気持ちになった。

 だが先述したように、根本的に相容れない部分がある。会って話してしばらくして思い出した「どちらかといえば嫌いなタイプな人間」であることを。

 何がどう嫌いか列挙しても意味が無いのだが、「俺の価値観は俺のみに適用される」と考えてるのが俺で、「相手を尊重していれば、自分の価値観でハッキリものを言っていい」と考えてるのがA君だ。世の中に毒づきながらも博愛主義者なのが俺で、世渡り上手で人の区別をハッキリさせるのがA君だ。交友関係においてサバサバしてるのが俺で、筆まめなのがA君だ。しょっちゅう「会わないか?」「次は何しよう?」といわれるのがもうなんかめんどくさかった。そして、めんどくさくなってしまった。

 2度目の音信不通が始まった。

 もう連絡をとるつもりはなかった。俺には他に会いたい人がいたし、彼にももっと良い友人ができるはずだからだ。

 ネット社会というのは怖いもので、tumblr、twitterあたりでA君に見つけられ、こっそりフォローされていた。相互フォローになっていたがじぇんじぇん気づかなかった。

 ある日「tumblrのアクセス解析したら地元からのアクセスが多くて、これってもしかして……」みたいなつぶやきをしたら、こちらの個人情報を特定する感じのDMが届いた。
 その後、俺が「ホームレスになってから今まで」を回想するつぶやきを連続で流したら「いや、君にはもう興味ないから」とDMが届いた。興味ないならフォロー外せばいいのにと思いながらブロックした。好意というものは憎しみに変わるらしい。

 補足するが、別にA君悪くない。どちらかといえば向こうの好意を「めんどくせえなぁ」で一蹴しつづけてきた俺に非がある。ただ、それすらも俺は「だって合わないタイプだししょうがねえじゃん」と思ってる。

 友情は一方的なもので、わりと儚いもんだ。だからこそ、自分が「こいつは親友」と決めた人を大事にしていきたい(うまくまとめたつもり)。

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